ルヴァース諸国連盟(League of Ruvearth Nations:LRN)とは、
アーネスト共和国とツィトラルコ連合の間で行われた首脳会談の中で結成された国際協議機構である。
軍事同盟ではない。
ルヴァース諸国連盟 | |
英名 | League of Ruvearth Nations |
略称 | LRN |
連盟旗 | 未定 |
設立 | ヴェーダ歴379期(101年7月) |
加盟国 | アーネスト共和国 アルゲント諸侯連合 ハイリッヒ・アッフェル・フリューゲル帝政連邦 |
種類 | 国際協議機構 |
加盟国 †
- アーネスト共和国 原加盟国/初代議長国(556期~現在)
- ツィトラルコ連合 原加盟国、937期加盟資格喪失
- アルゲント諸侯連合 554期加盟
- 神聖ソーマニア帝国 554期加盟、608期脱退通告、609期議決権停止、625期滅亡
- ディノボルティア合州連合 639期加盟、893期滅亡、955期加盟資格喪失
- ハイリッヒ・アッフェル・フリューゲル帝政連邦 704期加盟
連盟憲章全文 †
ルヴァース諸国連盟憲章
前文
締約国はあらゆる人種差別やそれに伴う紛争に反対し、これらの脅威を遠ざけるために協同することを決意して、次の通り協定した。
第1章 【総則】
第1条 締約国は相互に独立国と承認し、締約国間の平和友好関係を築き、これを維持するために努力する。
第2条 前項における平和友好関係は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則を基礎とする。
第2章 【締約国総会】
第3条 締約国は2国以上の締約国または第5条に定められる議長国の要請に基づき、締約国総会を開催する。
第4条 締約国総会における議案は棄権した国家を除く締約国の過半数の賛成によって可決される。
第3章 【議長国】
第5条 締約国総会において議長国を選出する。
第6条 議長国は他締約国の同意を得ずして締約国総会を開催することができる。
第7条 議長国がその任を辞することを表明した場合、遅滞なく締約国総会で後任議長国を選出する。
第4章 【平和に対する脅威】
第8条 締約国総会は平和に対する脅威、平和の破壊又は侵略行為の存在を決定する。
第9条 締約国総会は第8条に基づき決定された平和に対する脅威を取り除くために必要な方策を決定し、その実施を締約国に求めることができる。
第5章 【改正】
第10条 本条約は締約国総会において改正案が提出され、締約国の過半数が改正案に賛成した場合に改正される。
第6章 【加入・脱退】
第11条 本条約への加入を希望する国家がある場合、議長国はその旨を全締約国に通知する義務を負う。
第12条 議長国の通知後、30期以内に開催された締約国総会において加入を拒否する決議が行われない限り、本条約への加入が認められる。
第13条 本条約からの脱退を希望する国家はその旨を議長国に通知する。通知30期後に脱退が認められる。
第7章 【条約の有効性】
第14条 本条約は、各締約国において批准された時点よりその締約国について効力を有する。
第15条 本条約は、各締約国において第13条に基づき脱退が認められた後、その締約国について失効する。
第16条 本条約の締約国が存在しなくなった場合、本条約は失効する。
歴史 †
連盟の結成 †
アディリク大陸における複数の亜人国家が参加するアディリク大陸会議において、「亜人至上主義」と呼ばれる亜人が人類を支配・殲滅する思想が示され、これに危機感を覚えたアーネスト共和国は同じ人類国家であるツィトラルコ連合に対し首脳会談の開催を打診した。
ツィトラルコ連合はこれに同意し、首脳会談が行われたが、その際に「強固な軍事同盟ではなく、平和を愛するという点で共通理念を持った国家による連盟」をアーネスト共和国から提案、ツィトラルコ連合の同意を受けヴェーダ歴379期に連盟が成立した。
第1回締約国総会 †
連盟の結成からしばらく時間が経ち、主にツィトラルコ連合の呼びかけに応じてアルゲント諸侯連合・神聖ソーマニア帝国が連盟に新たに加わった。
連盟の加盟国が4ヶ国になった時点で第1回締約国総会が行われ、アーネスト共和国を初代議長国に選出したうえで【議決に関する議定書】【加盟資格に関する議定書】
【ハイリッヒアッフェルフリューゲルに対する何者かのSTミサイル発射に対するルヴァース諸国連盟声明】【憲章第3条改正案】を議決した。
第2回締約国総会 †
第1回締約国総会の終了直後、神聖ソーマニア帝国が連盟の脱退を通告した上で、ツィトラルコ連合に宣戦布告を行うという緊急事態が発生した。一方で、アーネスト共和国は国内情勢の影響で締約国総会への代表派遣がかなわず、ツィトラルコ連合に議長国権限を一時的に委任した。ツィトラルコ連合は急遽連盟総会を招集し、新たに加盟を申請したディノボルティア合州連合を加えて3ヶ国で第2回締約国総会が行われた。
締約国総会では神聖ソーマニア帝国への対応が主な議題となり、同国が連盟の議決投票権を失ったことが確認されたうえで【ソーマニア帝国非難決議】が提出された。同時に、ディノボルティア合州連合は先のHAF帝政連邦へのSTミサイル発射が神聖ソーマニア帝国によるものであることを裏付ける資料を提出、各国の賛成により【ソーマニア帝国非難決議】は採択された。
連盟総会の閉会前に神聖ソーマニア帝国は滅亡、総会は最後にソーマニア地方の統治をソーマニア地方割譲統治会議に委ねることを決定して閉会した。
第3回締約国総会 †
第2回締約国総会の後、警察・医療設備の壊滅などの異常事態がルヴァース全域で発生した。各国は独自に対応にあたったが、状況は一向に改善せず、その中で893期にディノボルティア合州連合が滅亡、ツィトラルコ連合も937期に62期にわたる政府機能停止から加盟資格を喪失した。
その中でアーネスト共和国は国内情勢の立て直しのための鎖国、議長国からの辞任を表明した。これに伴い、後任議長国の選出のための第3回締約国総会が開催された。
各種議定書 †
【議決に関する議定書】 †
全文 †
【議決に関する議定書】
第1条 ルヴァース諸国連盟締約国総会における議決は憲章第5条によって選出された議長国がその開始を宣言する。
第2条 議長国は議決の開始を宣言する際に開始時点から12期以上経過した期を議決終了期として示す。
第3条 議決終了期までの期間に当該議決の賛否を表明しなかった国家は次のように扱われる。
第1項 憲章第4条に定められた議決については棄権したものとして扱われる。
第2項 憲章第10条に定められた議決については反対したものとして扱われる。
第4条 本議定書はルヴァース諸国連盟締約国総会によりその失効が議決された場合に効力を失う。
第5条 本議定書とルヴァース諸国連盟憲章の間に矛盾が生じる場合、連盟憲章を優先する。
説明 †
ルヴァース諸国連盟は結成時から加盟国を数多く集めることを前提としており、当然多数の加盟国の中で行われる議決は円滑に進行しないことが危惧されていた。そのような議決の停滞を阻止するために採択されたのが本議定書である。本議定書は議長国が定めた議決期間中に賛否を示さなかった国について定めている。そのような国について第3条第1項において通常の議決については棄権、第2項において憲章改正議決については反対票として数えられることになった。
第3条第2項の内容は議論の対象となり、特にアルゲント諸侯連合が「過半数の国が機能不全となり賛否を表明できない場合、残った国だけでは憲章を改正できないため、連盟自体が硬直する可能性があ」ると主張した。この問題については様々な案が出たが、最終的に【加盟資格に関する議定書】を独立して採択する案をツィトラルコ連合が提案、この案が賛成多数で可決された。
【加盟資格に関する議定書】 †
全文 †
【加盟資格に関する議定書】
第1条 憲章第12条に基づきルヴァース諸国連盟への加入を承認された国家は、これをルヴァース諸国連盟憲章締結国として扱う。
第2条 議決に関する議定書第3条第1項および第2項について、議決終了期時点で政府機能が62期以上停止している国家は、自動的にルヴァース諸国連盟憲章締結国としての全資格を喪失する。
第3条 本議定書はルヴァース諸国連盟締約国総会によりその失効が議決された場合に効力を失う。
第4条 本議定書とルヴァース諸国連盟憲章の間に矛盾が生じる場合、連盟憲章を優先する。
説明 †
先の【議決に関する議定書】において、「政府機能が停止している国家が連盟の過半数を占めた場合憲章の改正が困難になる」という問題が指摘され、その問題を解消するために採択されたのがこの議定書である。本議定書は連盟の加盟資格喪失条件を定めており、62期以上の政府機能停止(=資金繰りによる放棄)がなされた国家は連盟の加盟・投票資格を喪失することなった。
【ハイリッヒアッフェルフリューゲルに対する何者かのSTミサイル発射に対するルヴァース諸国連盟声明】 †
全文 †
【ハイリッヒアッフェルフリューゲルに対する何者かのSTミサイル発射に対するルヴァース諸国連盟声明】
ルヴァース諸国連盟加盟国はハイリッヒアッフェルフリューゲルに対する
STミサイル着弾による同国80万人の犠牲者に哀悼の意を表するとともに、
このような卑劣なSTミサイル攻撃に最大限の非難の意を表明する。
連盟はその理由を問わずあらゆるSTミサイルの発射に反対し、
有事の際には連盟加入国が連盟の決議のもと適切な対応を行うことをここに声明する。
説明 †
第1回ルヴァース諸国連盟締約国総会開催直前に、何者かがハイリッヒアッフェルフリューゲルに対してSTミサイル発射を2度にわたり行い、2度目の攻撃では80万人の犠牲者が出た。これに対してルヴァース諸国連盟は非難声明を全会一致で採択した。
STミサイルの軍事的な価値については議論の対象となったが、結局「STミサイル発射は理由を問わず反対する」という事実上「戦時においてもSTミサイルを使用しない・させない」という内容の声明になった。
【憲章第3条改正案】 †
全文 †
【憲章第3条改正案】
第3条 締約国は2国以上の締約国または第5条に定められる議長国の要請に基づき、締約国総会を開催する。
説明 †
修正前の憲章第3条は、
第3条 締約国は2国以上の締約国または第4条に定められる議長国の要請に基づき、締約国総会を開催する。
となっており、議長国を定めた憲章の条文は第5条であるためこの「第4条」は完全な誤植であった。これを修正したのが本案である。
修正そのものはただの誤植修正であったが、「初めての連盟憲章改正決議」「【議決に関する議定書】の最初の適用例」として重要な前例になるだろうと思われる。
【ソーマニア帝国非難決議】 †
全文 †
【ソーマニア帝国非難決議】
1、ルヴァース諸国連盟は、連盟憲章第8条に基づき、ソーマニア帝国のHAF帝政連邦に対する覆面攻撃およびツィトラルコ連合への一方的な宣戦布告を「平和の破壊」および「侵略行為」と認定する。
1-1、去る543期、ソーマニア帝国はSTミサイルを用いてHAF帝政連邦を攻撃、80万人の尊い人命を奪った。
これをソーマニア帝国はあくまでも隠蔽しようと画策し、厚顔にも被害者であるHAF帝政連邦と国交を締結、上辺の友好を演出した。
以上の事案は看過すれば正当な事由に依らない他国への攻撃、覆面攻撃、大量殺戮、外交態度の欺瞞を赦すこととなり、それぞれが各国の協調重大な支障をきたすと予想されることから、これを平和に対する脅威と認定する。
1-2、また608期、ソーマニア帝国はツィトラルコ連合に対し事由を明示しないまま宣戦を布告、海空軍をもって侵攻し、614期までに少なくとも600万人を殺害、400万人を拉致した。
既にツィトラルコ連合、ディノボルティア合州連合、アーネスト共和国が応戦し、戦闘は現在も継続している。
以上の事案は侵略行為、殺戮破壊が現実のものとなっており、早急な事態の収拾が求められることから、これを平和の破壊および侵略行為と認定する。
また事由無しでの宣戦は軍事力の乱用を助長する行為であり、これを平和に対する脅威と認定する。
1-3、当案件に対し、関係諸国の努力にもかかわらずソーマニア帝国は一切の反省の意思を表さず、これまでに築かれた信頼関係を完全に踏みにじったことを確認する。
2、連盟憲章第9条に基づき、全ルヴァース諸国連盟加盟国は平和に対する脅威を排除するために最大限努力する。
説明 †
神聖ソーマニア帝国の連盟脱退及びツィトラルコ連合への宣戦布告を受け、連盟は同国を最大限の言葉で非難することを決議した。この決議を背景にツィトラルコ連合・ディノボルティア合州連合は神聖ソーマニア帝国への作戦行動を展開した。
なお、アーネスト共和国は第2回締約国総会を欠席し、国内情勢の影響からソーマニア帝国への本格的な本土攻撃は行わなかった。
年表 †
現実時間 | 期 | 出来事 |
8月29日 | 295期頃 | ツィトラルコ・アーネスト首脳会議が開催される |
9月12日 | 379期 | 両国が連盟の結成に同意し、ルヴァース諸国連盟が設立される(2か国) |
10月10日 | 548期 | 第1回締約国総会がアーネスト共和国とツィトラルコ連合の同意により開催される |
10月11日 | 554期 | アルゲント諸侯連合、神聖ソーマニア帝国が正式加入(4か国) |
10月20日 | 607期 | 第1回締約国総会が終了する |
10月20日 | 608期 | 神聖ソーマニア帝国戦争が勃発する 神聖ソーマニア帝国が脱退を宣言(3か国) |
10月21日 | 609期 | 第2回締約国総会がツィトラルコ連合とアーネスト共和国の同意により開催される |
10月23日 | 625期 | 神聖ソーマニア帝国滅亡、神聖ソーマニア帝国戦争終結 |
10月24日 | 632期 | ソーマニア地方割譲統治会議が開催される |
10月25日 | 639期 | ディノボルディア合州連合が正式加入(4か国) |
10月28日 | 651期 | 第2回締約国総会が終了する |
11月5日 | 704期 | ハイリッヒ・アッフェル・フリューゲル帝政連邦正式加入(5か国) |
12月7日 | 893期 | ディノボルティア合州連合が滅亡 |
12月14日 | 937期 | ツィトラルコ連合の加盟資格喪失(4ヶ国) |
12月17日 | 955期 | ディノボルティア合州連合の加盟資格喪失(3ヶ国) |
12月17日 | 957期 | 第3回締約国総会がアーネスト共和国の議長国権限により開催される |